秋の風が少し冷たくなってくると、東京の街にも紅葉の季節がやってきます。
「東京で紅葉を見るならどこがおすすめ?」
「11月下旬でも紅葉は楽しめる?」
「駅から近くて、写真もきれいに撮れる場所を知りたい」
そんな人のために、この記事では東京で紅葉を楽しめるおすすめスポット13選を紹介します。
例年の見頃はおおむね11月中旬〜12月上旬が目安ですが、場所やその年の気温によって色づきのタイミングは変わります。
今年の秋は、いつもの東京とは少し違う景色に会いに行ってみませんか。
東京の紅葉シーズンは11月中旬から12月上旬が目安

東京で紅葉を楽しむなら、例年おおむね11月中旬から12月上旬をひとつの目安にすると予定を立てやすいでしょう。ただし、東京といっても高尾山や奥多摩のような山間部と、新宿・文京区・千代田区などの都心では気温に差があります。そのため、「東京の紅葉はこの日がベスト」と一日だけに決めるより、行きたい場所ごとの色づき情報を確認することが大切です。
特に東京の紅葉がおもしろいのは、ひとつの季節の中で何度も秋景色を楽しめるところです。
自然豊かな郊外でひと足早い秋を感じたあと、都心の庭園や公園で晩秋の紅葉を楽しむという過ごし方もできます。
国営昭和記念公園では、公式サイトが「かたらいのイチョウ並木」の黄葉について、11月の最盛期には黄金色のトンネルが現れると紹介しています。六義園でも、11月下旬には「つつじ茶屋」が紅葉したモミジに囲まれると案内されています。
紅葉はその年の気温や天候によって進み方が変わるため、旅行日を決めるときは「例年の見頃」だけに頼らないのがおすすめです。出発日の数日前になったら、各施設の公式サイトや公式SNSで最新の色づきを確認しましょう。
11月は日中が過ごしやすくても、夕方になるとぐっと冷え込むことがあります。特に高尾山や奥多摩へ行く場合は、防寒できる上着を用意しておくと安心です。東京の秋は短く感じられることもありますが、場所を上手に選べば、赤・黄・オレンジに染まった景色を長く楽しめます。
モミジとイチョウで違う東京の秋景色を楽しもう

「東京の紅葉スポット」と聞くと真っ赤なモミジを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、東京の秋を代表するもうひとつの景色が、鮮やかな黄色に染まるイチョウです。赤を楽しみたいのか、黄金色を楽しみたいのかによって、選ぶ場所は大きく変わります。
しっとりとした和の紅葉を楽しみたいなら、六義園や小石川後楽園、殿ヶ谷戸庭園などの日本庭園がおすすめです。池や石組み、木造の建物などとモミジが重なることで、まるで一枚の日本画を見ているような風景に出会えます。六義園は回遊式築山泉水庭園として造られ、現在は国の特別名勝に指定されています。
一方、「東京らしい秋の写真を撮りたい」という人にはイチョウ並木がぴったりです。
明治神宮外苑のいちょう並木は、青山口から円周道路まで約300mにわたって続き、公式サイトでは146本のイチョウが植えられていると紹介されています。整えられた円錐形の木々が一直線に並ぶ姿は迫力があり、黄色く色づく季節には都会とは思えない華やかな景色になります。
国営昭和記念公園にも全長約300mの「かたらいのイチョウ並木」があり、こちらは自然な樹形と奥行きのある景色が魅力です。
赤いモミジの日と、黄色いイチョウの日を分けて出かけるのもおすすめです。同じ「紅葉狩り」でも写真の雰囲気がまったく違うので、秋のお出かけを二度、三度と楽しめます。
都心と郊外では紅葉のタイミングが少し違う

東京の紅葉スポットを選ぶときに覚えておきたいのが、都心と郊外では秋の進み方が同じとは限らないことです。八王子市の高尾山や西多摩郡の奥多摩エリアは、ビルが集まる都心とは標高や周辺環境が違います。東京全体の紅葉情報だけを見るのではなく、目的地ごとの最新情報を確認しておくと、よりきれいなタイミングに出会いやすくなります。
たとえば、高尾山は登山をしながら自然の中で秋を感じられる人気スポットです。麓から歩くこともできますが、高尾登山電鉄のケーブルカーを利用すれば、清滝駅から山腹の高尾山駅まで約6分。ケーブルカーを降りた先は自然研究路1号路につながっているため、本格的な登山に慣れていない人でもコースを考えやすいのが魅力です。
さらに自然のスケールを感じたいなら奥多摩湖も候補です。奥多摩観光協会によると、奥多摩湖は西東京バスの「奥多摩湖」バス停で下車でき、周辺には小河内ダムや湖畔の散策スポットがありますよ。
混雑を避けて紅葉を楽しみやすい時間帯

人気の紅葉スポットでは、見頃の土日や祝日になると多くの人が訪れます。静かな景色を眺めたり、人物の少ない写真を撮ったりしたいなら、基本的には開園直後を狙うのがおすすめです。特に六義園や小石川後楽園のような庭園は通路が限られている場所もあるため、人が少ない時間帯のほうが落ち着いて歩きやすくなります。
写真を目的にするなら、朝の柔らかい光を利用するのもおすすめです。反対に夕方は秋らしい斜めの光が入り、美しい景色になりますが、庭園では閉園時刻が早めです。皇居東御苑は11月1日から2月末まで9時〜16時、最終入園15時30分となるため、午後から出かける場合は特に注意してください。
「できるだけ静かに見たいなら午前中」を基本に予定を組むと、満足度の高い紅葉散策になりやすいでしょう。
都心で楽しむ東京の紅葉スポットおすすめ3選

まずは、東京の紅葉スポットとして有名な庭園3つをご紹介します。
六義園|大名庭園を真っ赤なモミジが彩る東京屈指の紅葉名所

東京の紅葉スポットを代表する存在として外せないのが、文京区本駒込にある六義園です。元禄8年(1695年)、五代将軍徳川綱吉から下屋敷として与えられた土地に、柳澤吉保が設計・指揮して造り上げた回遊式築山泉水庭園で、現在は国の特別名勝に指定されています。
園内を歩くと、大きな池や築山、木々が次々と表情を変えます。秋に特に注目したい場所が「つつじ茶屋」周辺です。六義園公式サイトでも、11月下旬にはつつじ茶屋が紅葉したモミジに囲まれ、見事な景観になると紹介されています。赤やオレンジの葉の間に古い茶屋がたたずむ風景には、都心にいることを忘れさせる落ち着きがあります。
例年、秋には夜間観賞などが話題になりますが、実施内容やチケットの販売方法は年によって変わる可能性があります。2026年秋にライトアップを目的として行く場合は、開催日や料金を公式発表で確認してから出かけましょう。
昼間の六義園は、赤く染まった葉を自然光の中でゆっくり眺めたい人にぴったり。夜間イベントが開催されれば、昼とは違った幻想的な風景を楽しめます。カップルにもひとり旅にもおすすめしたい、東京らしい紅葉の王道スポットです。
- 所在地:〒113-0021 東京都文京区本駒込6丁目16−3
- 交通アクセス:JR山手線・東京メトロ南北線の駒込駅 徒歩約7分/都営地下鉄三田線の千石駅 徒歩約10分
- 開園時間:9時〜17時(入園は16時30分まで)
- 入園料:一般300円、65歳以上150円
- ※駐車場なし
小石川後楽園|歴史ある庭園と水辺に映える紅葉を楽しむ

東京ドームのすぐ近くにありながら、門をくぐると静かな庭園の世界が広がるのが小石川後楽園です。水戸徳川家ゆかりの庭園として知られ、現在は国の特別史跡・特別名勝に指定されています。公式サイトによると、この二つの指定を重ねて受けている都立庭園は、小石川後楽園と浜離宮恩賜庭園の2か所です。
小石川後楽園の魅力は、池や橋、樹木、起伏のある地形を歩きながら、次々と違った風景に出会えること。紅葉の季節には、モミジの赤やオレンジが水辺の景色に彩りを添え、歴史ある庭園らしいしっとりとした雰囲気になります。「派手な観光地より、静かに秋を感じたい」という人にもおすすめです。
秋のお出かけでは、庭園だけを見るのではなく周辺観光と組み合わせるのもおすすめです。飯田橋や神楽坂方面へ足を延ばしてランチやカフェを楽しんだり、東京ドーム周辺の施設と組み合わせたりすれば、一日のお出かけコースになります。
六義園よりコンパクトに歴史ある景色を楽しみたい人や、紅葉と都心観光を効率よく組み合わせたい人には、特に使いやすいスポットです。
- 所在地:〒112-0004 東京都文京区後楽1丁目6−6
- 交通アクセス:JR山手線・東京メトロ南北線の駒込駅 徒歩約7分/都営地下鉄三田線の千石駅 徒歩約10分
<東門>JR総武線水道橋駅西口 徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅 徒歩6分。
<西門>都営大江戸線飯田橋駅C3出口 徒歩3分 - 開園時間:9時〜17時(入園は16時30分まで)
- 入園料:一般300円、65歳以上150円


浜離宮恩賜庭園|潮入の池と高層ビル、紅葉が生み出す東京らしい景色

「昔ながらの日本庭園」と「現代の東京」を一枚の景色の中で楽しみたいなら、中央区にある浜離宮恩賜庭園がおすすめです。周辺には高層ビルが立ち並びますが、庭園の中には大きな池や御茶屋、歴史を感じさせる景観が広がっています。
浜離宮恩賜庭園を象徴する存在が「潮入の池」です。公式サイトでは、東京湾の海水を引く潮入の池を持つ庭園として紹介されています。園内にはお伝い橋、中島の御茶屋、三百年の松などもあり、単純に紅葉を見るだけではなく、江戸の庭園文化を感じながら歩けるのが魅力です。
秋になると、木々の色づきと水面、御茶屋、そして背景に見える都会のビル群がひとつの風景に重なります。この「新旧が同時に見える景色」は、ほかの紅葉名所とは違う浜離宮ならではの楽しさです。東京旅行中に「東京でしか撮れない紅葉写真」を残したい人にも向いています。
庭園内を急いで回るより、池の周囲をゆっくり歩きながら景色の変化を楽しむのがおすすめ。週末や祝日には庭園ガイドも実施されていますが、天候などで変更される可能性があります。
銀座や築地、新橋方面のお出かけと組み合わせやすいため、「午前中は紅葉、午後は街歩き」というデートにもぴったりです。
- 所在地:〒104-0046 東京都中央区浜離宮庭園1−1
- 交通アクセス:都営地下鉄大江戸線「築地市場」「汐留」・ゆりかもめ「汐留」 徒歩7分
JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋」 徒歩12分 - 開園時間:9時〜17時(入園は16時30分まで)
- 入園料:一般300円、65歳以上150円

3つの庭園を「アクセス・料金・所要時間」で比較
六義園、小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園は、どこも通常の一般入園料が300円で、9時〜17時の開園です。最終入園はいずれも16時30分となっています。
| スポット | 最寄りアクセスの一例 | 一般料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 六義園 | 駒込駅から徒歩7分 | 300円 | モミジと大名庭園 |
| 小石川後楽園 | 水道橋駅から徒歩5分 | 300円 | 水戸徳川家ゆかりの歴史ある庭園 |
| 浜離宮恩賜庭園 | 汐留・新橋方面からアクセス可能 | 300円 | 潮入の池と都会のビル群 |
六義園は、「東京の王道紅葉を一度は見てみたい」という人におすすめ。つつじ茶屋周辺など、赤く染まったモミジと日本庭園を楽しめる点が大きな魅力です。
小石川後楽園は、水道橋・飯田橋・後楽園という複数の駅からアクセスできる便利さがあります。庭園散策の前後に食事や買い物を組み込みやすいため、半日のお出かけにも向いています。
浜離宮恩賜庭園は、広い水辺とビル群を同時に眺められるため、「純和風だけではない東京らしい景色」を求める人におすすめです。
所要時間については歩くペースや写真撮影、休憩によって大きく変わります。最低限の時間で回ろうとせず、1時間前後から余裕を持って予定を考えておくと安心です。
どこか一つに決められない場合は、「モミジなら六義園」「歴史散歩なら小石川後楽園」「都会らしい景色なら浜離宮」という基準で選ぶのがおすすめです。
駅近で気軽に行ける東京の紅葉スポットおすすめ6選

駅近で気軽に行ける東京の紅葉スポットをご紹介します
新宿御苑|広い園内を歩きながらさまざまな秋色に出会える

新宿駅周辺のにぎやかな街から少し離れるだけで、広々とした緑の世界に入れるのが新宿御苑です。環境省によると、園内は58.3ヘクタール、周囲3.5km。プラタナス並木が美しい整形式庭園をはじめ、異なる雰囲気を持つエリアが広がっています。
新宿御苑の紅葉の魅力は、「一か所だけを見る」のではなく、広い園内を散策しながらさまざまな秋色を探せること。赤い葉、黄色い葉、常緑樹の深い緑などが重なり、歩く場所によって景色が変わります。芝生のある開放的な場所も多く、家族連れにもカップルにもひとり散歩にも使いやすいスポットです。
また、都心の真ん中にありながら空が広く感じられるのも新宿御苑ならでは。高層ビルが遠くに見える場所では、自然と都会が共存する「東京の秋」らしい写真を狙えます。
園内が広いため、短時間で全部を回ろうとすると疲れてしまいます。紅葉目的なら、入園後にマップを確認して、気になるエリアを2〜3か所選んで歩くのがおすすめです。
「遠出はできないけれど、秋らしい景色の中でゆっくり過ごしたい」という日に、とても使いやすい場所です。
- 所在地:〒160-0014 東京都新宿区内藤町11
- 交通アクセス:東京メトロ丸ノ内線の新宿御苑前駅、新宿三丁目駅、JR総武線の千駄ヶ谷駅、都営大江戸線の国立競技場駅 各徒歩5分
- 開園時間:9時〜18時(入園は17時30分まで) 6/11~7/31 9時〜19時 10/1~3/14 9時〜16時30分
- 入園料:一般500円、65歳以上 250円 学生(高校生以上) 250円 小人(中学生以下) 無料
明治神宮外苑いちょう並木|黄金色のトンネルを歩く東京の秋の定番

東京の秋を象徴する風景のひとつが、明治神宮外苑のいちょう並木です。テレビや雑誌、SNSなどで見かけたことがある人も多いでしょう。青山口から円周道路まで約300mにわたってイチョウが並び、公式サイトによると146本が植えられています。
この並木の特徴は、ただ木が並んでいるだけではありません。青山口から絵画館方面へ地盤が下がり、木の高さも考えて配置されているため、遠近感のある美しい眺めになるよう設計されています。さらに剪定によって円錐形に整えられた樹形が並び、黄金色の季節には整然とした美しさがいっそう際立ちます。
晴れた日の青空と黄色い葉の組み合わせはもちろん、落葉が進んだころに足元まで黄色く染まる景色も印象的です。写真撮影を目的に訪れる人にも人気があります。
一方で、有名スポットだからこそ紅葉期には混雑が予想されます。道路や歩道を利用する場所でもあるため、写真を撮るときは立ち止まる場所や周囲の歩行者に十分注意しましょう。車道に出て撮影するなど危険な行動は避ける必要があります。
青山や外苑前周辺にはカフェやレストランも多いため、紅葉散策の前後にランチやティータイムを組み合わせやすいのも魅力。特にカップルや友人同士で「東京らしい秋のお出かけ」をしたいときにぴったりです。
モミジの赤ではなく、街全体が黄金色に包まれるような景色を見たい人はぜひ候補に入れてください。
- 所在地:〒160-0014 東京都新宿区内藤町11
- 交通アクセス:東京メトロ丸ノ内線の新宿御苑前駅、新宿三丁目駅、JR総武線の千駄ヶ谷駅、都営大江戸線の国立競技場駅 各徒歩5分
- 開園時間:9時〜18時(入園は17時30分まで) 6/11~7/31 9時〜19時 10/1~3/14 9時〜16時30分
- 入園料:一般500円、65歳以上 250円 学生(高校生以上) 250円 小人(中学生以下) 無料

皇居東御苑|江戸城跡と紅葉を無料で楽しめる都心の散策スポット

東京駅や大手町から歩いて行ける紅葉スポットとして注目したいのが皇居東御苑です。宮内庁によると、旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を皇居附属庭園として整備した場所で、1968年から公開されています。
最大の魅力は、庭園の植物だけでなく、天守台や番所など江戸城に関係する場所を歩きながら歴史を感じられること。二の丸庭園や雑木林などもあり、紅葉の季節には都心とは思えない落ち着いた散策を楽しめます。
入園料と事前予約は不要です。大手門は地下鉄各線大手町駅C13a出口から徒歩約5分、JR東京駅丸の内北口から徒歩約15分。平川門、北桔橋門は竹橋駅から徒歩約5分と案内されています。
ただし、一般的な公園と同じ感覚で「いつでも入れる」と考えないよう注意しましょう。原則として月曜日と金曜日は休園で、行事などによって休園となる場合があります。また、11月1日から2月末までは9時〜16時、入園は15時30分までです。秋の夕方に訪れようとすると間に合わない可能性があるため、早めの時間がおすすめです。(宮内庁)
入園無料なので「できるだけ費用をかけずに東京の紅葉を楽しみたい」という人にもぴったり。東京駅周辺の観光や丸の内散策と組み合わせれば、歴史、自然、街歩きを一度に楽しめます。
- 所在地:〒100-8111 東京都千代田区千代田1−1
- 交通アクセス:地下鉄各線の大手町駅(C13a出口)から徒歩約5分
地下鉄千代田線二重橋前駅(6番出口)から徒歩約10分
JR東京駅(丸の内北口)から徒歩約15分 - 開園時間:9時〜17時(入園は16時30分まで)
4月15日~8月末日 9時〜18時 /10月1日~10月末日 9時〜16時30分 /11月1日~2月末日 9時~16時
上野恩賜公園|美術館や博物館と一緒に楽しみたい秋のお散歩コース

秋のお出かけで「紅葉だけでは少し物足りない」という人におすすめしたいのが上野恩賜公園です。東京都建設局の公式サイトでは、上野の山と呼ばれる台地と不忍池からなる公園で、緑や水辺の景観に加えて、多くの文化施設が集まる場所として紹介されています。
園内や周辺には、東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、東京都美術館、上野動物園などがあります。
そのため、朝から紅葉を眺めたあとに美術館へ入ったり、博物館を楽しんでから夕方に公園を散策したりと、天候や気分に合わせて過ごし方を変えられます。特に11月は日によって寒暖差が大きくなるため、「外だけで一日過ごすのは少し大変」という人にも使いやすいエリアです。
公園ではイチョウやケヤキなど、秋色に変わる木々を探しながら散策できます。不忍池周辺まで歩けば、水辺の景色も加わり、上野の山側とは違う雰囲気を味わえます。
写真を撮るなら、葉だけを大きく写すより、文化施設や街の景観を背景に入れると「上野らしさ」が伝わる一枚になります。
上野駅からすぐというアクセスの良さも大きな魅力です。小さな子ども連れのファミリー、親子三世代、ひとりでの美術館巡り、友人との散歩まで幅広く楽しめます。
紅葉だけを目的に遠くまで出かけるのが難しい日でも、文化施設と組み合わせれば十分に充実した秋の一日になります。
- 所在地:〒110-0007 東京都台東区上野公園
- 交通アクセス:JR山手線・JR京浜東北線・JR高崎線・JR宇都宮線「上野」下車 徒歩2分
東京メトロ銀座線・東京メトロ日比谷線「上野」下車 徒歩4分
都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」下車 徒歩5分
京成本線「京成上野」下車 徒歩1分

旧古河庭園|洋館・日本庭園・紅葉が織りなすレトロな秋景色

少しレトロで上品な秋景色を楽しみたい人におすすめなのが、北区西ヶ原にある旧古河庭園です。武蔵野台地の高低差を生かし、北側の小高い場所に洋館、斜面に洋風庭園、低地に日本庭園を配置したのが特徴です。2006年には国の名勝に指定されました。
秋になると、日本庭園を中心とした木々の色づきに、洋館の重厚な雰囲気が加わります。「紅葉=和風」というイメージだけではなく、洋館と秋色を組み合わせた写真を撮れるのが旧古河庭園のおもしろさです。
アクセスはJR京浜東北線上中里駅から徒歩7分、東京メトロ南北線西ヶ原駅からも徒歩圏です。
園内は高低差を生かした造りで階段や坂があります。歩きやすい靴で訪れ、時間に余裕を持って散策しましょう。また、ペットを連れての入園はできません。六義園との共通入園券も用意されているため、体力と時間に余裕があれば庭園をはしごするプランも魅力的。和と洋の両方を感じられる、写真好きにもおすすめの紅葉スポットです。
- 所在地: 〒114-0024 東京都北区西ケ原1丁目27−39
- 交通アクセス:JR山手線 駒込駅 徒歩12分/JR京浜東北線 上中里駅徒歩7分/東京メトロ 南北線 西ヶ原駅 徒歩7分
- 開園時間:通常の開園時間は9時〜17時、入園は16時30分まで
- 入園料:庭園の入園料は一般150円、65歳以上70円です。
※洋館内部の見学には別途料金が必要で、開館日や時間も庭園とは異なるため注意してください。
井の頭恩賜公園|池の水面と紅葉を眺めながら吉祥寺散策を楽しむ

今回新たに加えたいおすすめスポットが、武蔵野市と三鷹市にまたがる井の頭恩賜公園です。公式案内では「池と雑木林がかもしだす武蔵野の面影」と紹介されており、井の頭池を中心に自然を身近に感じられます。
紅葉の季節は、池のまわりをのんびり歩きながら木々の色づきを楽しめるのが魅力です。日本庭園のように完成された景色を観賞するというより、水辺と雑木林の中を自由に歩き、自分だけのお気に入りの風景を探す楽しさがあります。
特に晴れて風の穏やかな日は、水面に周囲の木々が映り込み、上下に秋色が広がるような景色を狙えます。ボートが行き交う様子を入れて撮影すれば、井の頭公園らしい一枚になるでしょう。
紅葉散策のあとは吉祥寺のカフェやレストラン、ショップを巡ることもできるため、デートにも友人同士のお出かけにもぴったりです。
専用の有料駐車場もありますが、紅葉期や休日は周辺道路を含め混雑する可能性があります。駅から近いので、できるだけ公共交通機関を利用するほうが動きやすいでしょう。
「自然だけで一日」ではなく、紅葉・カフェ・買い物を全部楽しみたい人におすすめのスポットです。
- 所在地:〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1丁目18−31
- 交通アクセス:JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩5分、京王井の頭線井の頭公園駅からは徒歩1分。
- 入園料:なし・売店等実費負担

自然を満喫できる東京郊外の紅葉スポットおすすめ3選

東京郊外にある紅葉スポットをフォーカスし、おすすめ4選ご紹介します!
高尾山|登山とケーブルカーで楽しむ東京を代表する秋の絶景

山いっぱいに広がる紅葉を楽しみたいなら、高尾山は外せません。東京都八王子市にありながら公共交通機関でアクセスしやすく、登山を楽しむ人から気軽な観光をしたい人まで幅広く訪れます。
高尾山の大きな魅力は、自分の体力に合わせて楽しみ方を選べることです。麓から歩いて登ることもできますが、「本格的な登山は少し不安」という人は高尾登山電鉄のケーブルカーを利用できます。清滝駅から高尾山駅までの乗車時間は約6分。高尾山駅から自然研究路1号路につながっています。
2026年8月時点の案内では、ケーブルカーの一般運賃は大人片道490円、往復980円。通常は15分間隔で運転し、混雑時には臨時増発される場合があります。運賃・ダイヤは変更される可能性があるため、秋に訪れる際は最新情報を確認してください。
紅葉シーズンの高尾山は、麓、山腹、山頂付近で景色が変わるのがおもしろいところ。歩きながら色の違いを楽しめます。薬王院への参拝を組み合わせれば、自然だけでなく高尾山の歴史や文化にも触れられます。
注意したいのは服装です。都心が暖かくても山の上は気温が低く感じることがあります。歩きやすく滑りにくい靴、上着、飲み物などを準備しましょう。
見頃の休日は混雑しやすいため、早めの出発がおすすめです。「東京とは思えない自然の中で秋を一日満喫したい」という人には、特に満足度の高い場所です。
- 所在地:〒193-0844 東京都八王子市高尾町
- 交通アクセス:※ 京王線・高尾山口駅から、ケーブルカー乗り場・清滝駅までは、徒歩約5分
国営昭和記念公園|長いイチョウ並木に包まれる黄金色の世界

イチョウの黄葉をたっぷり楽しみたい人におすすめなのが、立川市と昭島市にまたがる国営昭和記念公園です。1983年に開園した国営公園で、季節ごとにさまざまな花や植物を楽しめます。
秋の目玉のひとつが「かたらいのイチョウ並木」です。公式サイトによると全長は約300m。一直線の並木ですが、地面に高低差があるため奥行きのあるダイナミックな景色になります。
特に11月の黄葉の最盛期には、公式サイトが「黄金色のトンネル」と表現するほど鮮やかな景色になります。木の上だけでなく、落葉が進むと足元まで黄色く染まり、どこを見ても秋色に包まれるような感覚を味わえます。
かたらいのイチョウ並木へは西立川ゲートから徒歩約7分と案内されています。公園自体が非常に広いため、入園するゲートを間違えると目的地までかなり歩くことになります。紅葉目的なら、事前に園内マップを確認しておきましょう。
園内にはほかにも季節の植物や広場、レストラン・カフェ、サイクリングなどさまざまな施設があります。
そのため「写真だけ撮って帰る」のではなく、半日から一日かけて過ごす計画がおすすめです。小さな子どもがいるファミリーなら、紅葉と遊びを同時に楽しめるのもうれしいポイント。
都心の整った街並みのイチョウとは違い、広大な公園の中で黄金色の景色に包まれたい人は、ぜひ訪れてみてください。
- 所在地: 〒190-0014 東京都立川市緑町3173
- 交通アクセス:中央線・立川駅 北口より約10分 青梅線・西立川駅 公園口より約2分 青梅線・東中神駅 北口より約10分
- 開園時間:みどりの文化ゾーンを除く公園施設 9:30~17:00(11月〜2月 9:30~16:30)
みどりの文化ゾーン 8:30~17:00(11月〜2月 8:30~16:30) - 入園料:一般450円、65歳以上 210円 小人(中学生以下) 無料

奥多摩湖|湖と山々の紅葉を眺めながらのんびり秋旅

「東京の紅葉」という言葉からは想像できないほど、雄大な自然に出会えるのが奥多摩湖です。東京都西多摩郡奥多摩町にあり、山々と湖が広がる風景は、都心の庭園や公園とはまったく違う魅力を持っています。
奥多摩観光協会によると、奥多摩湖は西東京バス「奥多摩湖」バス停で下車してアクセスできます。周辺には無料駐車場もあります。
紅葉シーズンの楽しみは、湖面の青や深い緑と、山肌の赤・黄・オレンジの組み合わせです。一面が真っ赤になるというより、さまざまな木々の色が混ざり合って、山全体が秋色のグラデーションになります。
周辺には小河内ダムや「水と緑のふれあい館」などもあり、景色を眺めるだけでなく散策や施設見学を組み合わせられます。水と緑のふれあい館は奥多摩湖バス停前にあり、公式観光案内では入館無料と案内されています。
さらに麦山の浮橋など、湖を身近に感じられる場所もあります。ただし浮橋は水量などの状況によって通行できない場合があるため、当日の情報確認が必要です。
ドライブで訪れる場合は、紅葉シーズンの混雑や山道の運転にも注意しましょう。公共交通機関を利用する場合も、バスの本数や最終便を事前に確認しておくと安心です。
都会の騒がしさから少し離れて、湖と山の静かな秋を味わいたい人におすすめの紅葉スポットです。
- 所在地:〒198-0223 東京都西多摩郡奥多摩町原
- 交通アクセス:JR青梅線「奥多摩駅」から西東京バス(「奥多摩湖」「小菅の湯」「丹波」など)、約15〜20分「奥多摩湖」バス停で下車
まとめ|東京には都心から奥多摩まで個性豊かな紅葉スポットがいっぱい

東京の紅葉というと、ビルの間にある公園を想像するかもしれません。しかし実際には、江戸時代から続く大名庭園、黄金色のイチョウ並木、広大な国営公園、山と湖が広がる奥多摩まで、驚くほど多彩な秋景色があります。
今回紹介したおすすめ13スポットは次の通りです。
- 六義園
- 小石川後楽園
- 浜離宮恩賜庭園
- 新宿御苑
- 明治神宮外苑いちょう並木
- 皇居東御苑
- 上野恩賜公園
- 旧古河庭園
- 井の頭恩賜公園
- 高尾山
- 国営昭和記念公園
- 奥多摩湖
初めて東京の紅葉を見に行くなら、王道の六義園や明治神宮外苑がおすすめです。自然のスケールを楽しむなら高尾山や奥多摩湖、子どもと一緒なら国営昭和記念公園や井の頭恩賜公園、静かに庭園を歩きたいなら小石川後楽園や殿ヶ谷戸庭園など、自分の目的に合わせて選んでみてください。
例年の東京では、おおむね11月中旬〜12月上旬が紅葉を楽しみやすい時期の目安になります。ただし、その年の天候によって色づきは変わります。
2026年秋に出かける際は、直前に各スポットの公式サイトで紅葉状況、開園時間、料金、イベント、交通情報を確認するのがおすすめです。
お気に入りのマフラーや歩きやすい靴を用意して、赤、黄色、オレンジに染まる東京の秋を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。




